秋空にかく想う

〜大いなる日常の雑感集〜

 

 う〜ん、ネタがないぞぅ〜。
 先月、北海道ツーリングでしびれちまったのはいいが、帰ってきたら、ほったらかしの机の上は仕事の関東書類ローム層状態だし、E-mailも山のようにたまっている…。担当編集のケンチも、スチャラカ・ツーリングの罰として特集ページを担当させられてアップアップだし、北海道で取材費を使い過ぎて編集長に怒られるわ…。
 そんなわけで、北海道からこっち、どんどんネタになるようなスチャラカなネタを仕込みに行けなかったというわけだ。
 でもなぁ、今月はネタがないから、どんどんはお休みというわけにもいかんよな。
 といったわけで、今月は、オートバイはちょっと脇に置いて、最近の身の回りの日常のことなんぞを披露してしまおう。

雑感@:ベランダに怪魚出現
 で、唐突だが、魚の話しだ。
 じつは、カミさんが数ヵ月前からベランダに発泡スチロールの箱を置いて、メダカを飼っている。この箱に、メダカ以外に何も入れた覚えがないのに、いつのまにか、怪魚が住み着いている。
 ベランダに自然生態系『ビオトープ』を作るんだといきがって、カミさんがメダカを飼い始めたのはいいのだが、当初10匹いたメダカが、病気やら鳥に食われるやらで、一匹になってしまった(自然生態系は厳しいサバイバルの世界なのだ!?)。悲しむカミさん…。でも、気がつくと卵がかえって糸屑のようなチビどもがうようよと泳いでいるではないか(う〜ん、おそるべし自然生態系!!)。だけど、そのチビどもも、残った一匹に食われたり、これもどこから来たのかわからない凶悪な風貌のタニシにやられて、ついに一匹だけになってしまった。
 めでたいことに、この最後の子メダカは、諸々の危機をなんとかかいくぐって順調に成長していった。そこまではいいのだが、成長につれて、なんだか姿形がおかしいくなってきたのだ。いつのまにか元いたメダカより大きくなって、黒く分厚い魚体はフナのようになってきて、いつも、底のほうを用心深く徘徊している。どこからどうみても、こいつはメダカではない(うーん、不可思議なり自然生態系)。
 ちなみに、このカミさん言うところの自然生態系『ビオトープ』は、30匹あまりの凶悪タニシと、元からいる赤いヒメダカ、後から買い足した5匹100円也のカメのエサ用メダカ、そして、謎の『黒いヤツ』の楽園と化している。そういや、このビオトープがベランダにあるおかげか、今年の夏は、ほとんど蚊に刺されなかった。

雑感A:テレビゲームが面白くなるゾ!
 今のオレのメインの仕事は、テレビゲームの企画ということになっている。
 じつを言うと、オレは、テレビゲームやゲームセンターのたぐいにはまったく興味がなくて、やったこともほとんどない。テレビゲームの企画という仕事に入ってから、そろそろ一年半ほどになるが、それでも、まだほとんど触ったこともないし、興味もほとんどない。では、どうしてそんなことをしているんだ? と質問されそうだけど、これには、立派な理由がある。
 まず、どうして今までそういうものに興味がなかったかというと、中味がどう見ても子供だましだということ。オートバイとか、アドベンチャーとか、現実の遊びのほうがよほど手応えがあって面白いもんな。RPGと言われているストーリーゲームにしたって、小説とか思想書読んでるほうがよほど深みがあって面白い。
 それが、どうして、ゲーム企画をと言われれば、それは、オレが携わっているのが、ハード的にもソフト的にも、次の世代のシステムを見込んだものだからだ。いずれ、パッドやジョイスティックをカチャカチャやるだけじゃなくて、バーチャルリアリティ技術(これは、あんまり好きな言葉じゃない。実情を正確に表わすとすればスーパーリアリティ技術だ…ま、概念的な話しをしても、ややこしくなるだけだからやめとくけど)を折り込んだような、大人の鑑賞にも耐えるようなゲームが出現することははっきりしている。そうなれば、オレもクリエイターの端くれとして、これを表現の場にしない手はない思った。内容についてここで言うことはできないが、それに一歩近づくような仕事を提供されたので、今、ゲーム業界で仕事をしているというわけだ。
 数年以内に、テレビゲームの世界はガラッと変わるゾ! 今のチャチなゲームの世界に物足りなさを感じている大人の諸君、乞うご期待!

B雑感:ホームページを作った
 前から、ホームページを作ってインターネットに載せようと思っていたのだが、ついに、ページを開いた。
 半端な日常なんぞを載せても面白くないので(と言いながら、このコーナーを使ってその面白くないことを書いているんだけど…ま、それはおいといて)、なんか気の利いたことをすることにした。
 そこで思いついたのが、単行本一冊分の内容をバシッと載せた、オンライン出版。ちょうどよく、手元にお蔵入りになってしまった一冊分の原稿があったので、それを少しアレンジして載せることにした。できあがったのは、アウトドアノウハウの内容を網羅した『アウトドア・ベーシック・テクニック』だ。 まだ文章だけでさびしいのだけれど、順次画像を入れていこうと思っている。
 高校時代から20年あまりもアウトドアライフを楽しんできて、一応、アウトドアライターなんて肩書きもいただいているオレが書いているんだから、役に立つぞ! しかも、これが、無料で読めてしまうというのだから、オレもあっぱれな太っ腹だと思わんか?(単にリサイクルじゃないかといわれれば、それまでだが…)。
 立ち上げたばかりのこのホームページの評判がいいので、『オートバイ・ベーシック・テクニック』とか『メダカ飼育・ベーシック・テクニック』とか、シリーズで出していこうかなんて考えている。そのうち、オレのホームページを覗けば、いろんなノウハウが手に入るので、巷からは、ノウハウ本、実用書のたぐいは一冊もなくなったりしてな。よかったら、覗いてみてくれ。URLは、http://www.venus.dtinet.or.jp/~kazunariだ。

どんどんグルメシリーズ再開!?
 てなわけで、今月は、ネタなしの雑文を書きとばしてしまった。
 一ヵ月休んだので、オートバイ誌の取材費金庫にも、少しは余裕ができただろう。で、来月は、また、『どんどんグルメシリーズ』を再開したいと思う。
 東北が世界に誇る味、『前沢牛』を食いに行っちゃうもんね。もう、そう決めたから、ケンチ、手配のほうよろしく頼んだゾ!


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