※こちらは黒親分ver→真相でセットです。 つらくて、きつくて、息を吐いた。 途端、半分まで入れられていた自身を、奥まで突き上げられて、悲鳴をあげる。 いつもなら、イってしまってもおかしくない衝撃。 けれど、イけない。どうしても。 スペインが、できないように自身を紐で縛ってしまったからだ。 はずそうにも、両手首は縛られ、後ろに座ったスペインの首の後ろだ。 「や、め、もう、無理…!」 スペイン、と何度懇願しても、イかせてもらえない。 それがつらくてつらくてたまらない。行き場をなくした快楽で、頭がおかしくなりそうだ。 「まだあかん。」 いつもより低い声にそう言われ、そう言ったくせに、耳や胸や、中のいいところを確実に捕らえられて、首を必死で横に振って強すぎるそれを逃がそうとするが、できるわけがなくて。 「…っスペイン…!」 もう、やだ、頼むから、もう、涙でにじんで見えない目で見上げる。涙を拭う、指。 「ロマーノ、前向いて。」 言われて、前を見る。 かっと体中の体温が上がった。 目の前にあったのは、鏡、だ。 映っているのは、あられもない姿の、他でもない…自分。 すぐに目をそらし、足を閉じようとするが、しっかりつかまれ、さらに大きく広げられた。 「ロマーノ。」 ちゃんと見て。感情のわからない、声で言われて嫌だと首を横に振る。見たくない、見れない! 「ちゃんと見れたら、イかせたる。」 ロマーノ、もう一度急かされ、敏感なところをえぐられて、耐え切れなくて、おそるおそる、視線を戻した。 またにじみだした視界でも、わかった。赤くなった、胸、大きく広げられた足、紅い紐で縛られた自身、スペインを受け入れる秘部。 全部が、しっかりと映っていて。 背筋を駆け上がる羞恥までもが、快楽に変わっていく。 「なあ、ロマーノ。こんな姿、他の誰にも見せへんよな…?」 するする、と敏感な太ももを撫でられて、思わず背を反らした。 首筋と肩に、痛み。スペインに噛み付かれたらしい。けれど、それさえも、感じてしまって、スペイン!と呼んだ。もう、何も考えられない。 「ロマーノは、俺のやろ?」 なあ、そうやんな。返事は? そう言われて、自身をなぞられ、紐のはしを、く、と引かれる。それさえなければ、いいのに、なのに。 「返事は?」 「…っ俺はおまえのもんだ…っ!」 叫ぶと、耳元でスペインが笑う気配。 「ええ子やね。」 紐がはずされた。と同時に、一番奥を突き上げられる! 一気に絶頂まで押し上げられ、体を震わせる。白濁が鏡を汚すのが、見えた。 まだイっている途中なのに、スペインは腰を動かし、弱いところを突き上げてくる。 意識が飛んで、また戻ってくる。何度もそれを繰り返し、わけがわからなくて怖くて、いつのまにか解かれていた手でスペインにすがりついた。 スペイン、と名前を、声にならない声で必死に呼ぶ。 「アイシテルで、ロマーノ…っ!」 低い声が、耳元で聞こえた。 戻る . 「ばっかやろうそれは撮影だっ!!」 思いっきり怒鳴った。でないとやってられなかった。 「え!?マジで!?」 「周りにカメラとかスタッフとかたくさんいただろうが!」 「え、ごめん、ロマーノしか見えてへんかった。」 …っのやろう! ごす、みぞおちにと頭突きを入れて、にらみつける。 よりにもよって、雑誌の撮影をしていたのをこいつ浮気現場と間違いやがった! 「そんなに俺のこと信じられねーのかちくしょーが!」 怒りに任せて怒鳴ると、やって、俺の見たことない笑顔で楽しそうにかわええ女の子と腕組んでるから、って当たり前だ!女の子と歩くのは楽しいし、それに撮影のときの作った笑顔なんかこいつに見せたことあるわけないだろ! 「スペインの大馬鹿野郎!」 「ごめんって〜!」 ぎゅう、と抱きしめられても、許せなかった。 そんな風に思われてた、ということがショックで仕方が無かった。 浮気なんてするわけないだろーが、スペインじゃあるまいし! 「え、ちょっと待って、俺やってせえへんもんロマーノ一筋やもん!」 「どーだか!」 「ああもうロマーノごめんなさい謝るから、何でもするから許してや〜!!」 そう、言われて、強く抱きしめられて。あんなことされた後なのに、それでも、怒りが鎮まってくるのは、どうしてなんだろう。 「ロマーノ〜…。」 情けない声。さっきとは打って変わって、頼りない、声。 …惚れた弱み、か、ちくしょー。 「…じゃあ、今日一日こきつかってやるから、覚悟しろよこのやろー!」 まず手始めに。 …俺が浮気する気も起きないくらい、甘い愛の言葉でも囁いてみろ、馬鹿! 戻る . ※こちらは真相→白親分verでセットです。 ゆっくりとスペインのものが入ってくるのを感じて、はあ、と息を吐いた。 「気持ちいい?」 「…は、きも、ちい…。」 快楽でとろかされた頭には、もう意地も羞恥も残っていなくて、ただ素直に口に出す。 「あ、だ、ダメだ、そこ、そこ、あっイきそう…っ!」 弱いところを擦りあげられて、額を肩に押し付けた。なのに、スペインは動きを止めてしまって、泣きそうになりながら見上げる。 「まだあかん。」 もうちょっとだけ我慢して。一緒にイこ。そう言われて、こくん、とうなずく。 ぎゅう、とその首にしがみついたら、かわええなあ、ロマーノ。大好きやで。と、もう確実に百は越すほど聞いた、甘い告白。心までとろかされるような感覚に、ため息をつく。 「なあ、ロマーノ。こんな姿、他の誰にも見せへんよな…?」 急に不安げな声を出され、見上げる。まっすぐに見つめ返してくる、…大好きな色の、瞳。 「ロマーノは、俺の、やろ?」 そう言われて、小さく笑った。何を当たり前のことを! 両頬に手を伸ばして、唇を重ねる。甘くて深い口付け。 ずっと、でもしていたいそれを、途中で離して、小さく呟く。 「俺はおまえのもんだ」 うれしそうな笑顔を見て、鼻の頭にキスすると、キスならこっちがええな、口を指差すからとまた唇を重ねた。 今度は、スペインが主導をにぎって、少々強引に口を開かされる。それさえも、ぞくぞくしてしまって。 そっちに気をとられているうちに、ぐん、と自身を奥まで入れられてしまった。 んん、とくぐもった声を上げると、口を離され、声、聞かせて、と囁かれた。 次の瞬間、激しく動きだしたスペインに、言われるまでもなく、声を我慢することなんかできなくて。 女の子みたいな声を上げながら、必死でスペインにしがみつく。 「アイシテルで、ロマーノ…っ!」 低い声が、耳元で聞こえ、それだけで、もう幸せだった。 戻る アンケートリク「西が嫉妬→誤解解きでいちゃいちゃ」と3000ヒットリク、悠様からのリクエストで、「嫉妬する黒親分の話」でした。 ええと、すみません、バージョンは別だけど一緒にしてしまいました…シチュエーションが二つ浮かばなかったんです。すみません! 気づいてる方がいらっしゃるのかわかりませんが、実は白黒両パターン、メインのセリフをできるだけ一緒にしてあります。どこまで変わるか!と思ったらここまで変わりました…話し合いって大事ですね。 ええと、こんなですが、少しでも気に入っていただけたら幸いです。 リクエストありがとうございました! |