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バスタブに、イタリアを放り込んだ。
「ぷはあ!あったかーい!ドイツも入って入って、体冷えちゃうよ」
「誰のせいだ、誰の!」


うひゃあ!という間抜けな声が後ろから聞こえて、振り返ると、だっぱーんと水しぶきがあがった。
「イタリア!?」

慌てて引き返すと、うえええ、ドイツ〜…冷たい〜と声。…散歩中に何をしたら、池に落下とかできるんだろうか…
はぁ、とため息をついて、ほら掴まれ、と手を伸ばす。

…まさか、足下がゆるんでいるとは思わなかった。
そこは自分の落ち度だと思うのだが。

見事に俺まで落ちて、わああドイツも落ちたぁと騒ぐイタリアをさっさと抱き上げて、岸に上がった。

家にそのまま帰り、風呂にお湯をためて、イタリアの服を脱がせて(きゃードイツ大胆 ふざけるな!!)風呂場に放り込んだ。
自分も入ると、お湯の温かさが体にしみ入って、思わず深く息をつく。
「えへへ〜ドイツ〜」
すり寄ってくるイタリアに、苦笑して抱き寄せる。…暖かい体だ。子供のような高体温。
「ドイツとお風呂って、初めてかも」
「…おまえが勝手に入ってくることはよくあるがな。」
ため息をついても、ごめんなさーい、と反省の色の無い返事。
やれやれ、とため息をついて、ぺったりとひっついてくるイタリアを見下ろして、ぴし、と停止した。
潤んだ瞳、上気した頬。ついでに。
「ドイツ〜キス、して?」
甘い声に、かああ、と血が上って。
「…イタリア…少し、離れろ」
肩を押すと、きょとんとしたイタリアが尋ねてくる。
「なんで?」
「いや…と、とにかく離れろ」
いろいろとまずいから、とイタリアの体を遠ざけようとするが。
「…嫌だ」

そう言った彼に逆にぴったり密着されて、わ、おい、イタリア、離れ、やだあ離れないーとじたばたしている間に、いきなりイタリアがあっ、と声を上げた。
…気づいた、ようだ。イタリアの腹に触れる、少し立ち上がりはじめた自身、に。
顔を赤くして、顔を逸らす。
「…だから、離れろと、」
言っただろ、と呟く前に、イタリアは、肩に手を置いて、お、おい?と慌てる俺をよそに、腰を擦りつけてきた。
「い、イタリア!」
「ん、ふ…」
イタリアの、自身と擦れあう、そんな直接的な感覚に耐えられるはずもなく。
「っは…」
「ド、イツ…」
キス、して?
甘えた声が腰に直撃!
「ーっ!」
その唇に、噛みつくようなキスをした。

「ひゃあああん!」
つぷん、と指を入れると、お湯のせいか、いつもより難なく入った。ゆっくり出し入れすると、や、焦らさないで、と泣きそうな声に訴えられて、一番いいところをひっかく。
途端、崩れ落ちた腰を空いた手で支え、ぐりぐりと刺激してやる。肩にすりつけるように、首を左右に振る姿に、痛いか?と問う。
「ん、んっ気持ち、い、よ、ドイツ…っ!」
素直なイタリアの言葉。それに少しほっとしながら、しがみついてくるイタリアを呼んで、顔を上げさせて、キス。

いつもなら、キスだけはイタリアが主導を握っているのに、俺に合わせるようにしか舌を動かさないのは、快楽に溺れきっている証拠。
ちょっとした優越感に頬をゆるめながら、イタリアの舌先を、軽く吸う。
びくん、と体を揺らす敏感な体を支える手で、腰をそろり、と撫でると、耐えきれなくなったイタリアが、ドイツ、もう、入れてっと言い出すのも予想の範疇内。

ぐ、と入れると、その熱さに、目の前がちかちかした。
「は…おっきい…」
「!!イタリア…っ!」
声に、ぞくん、と背筋を電撃が走る。
「あ、は…ん…っ!」
「…動くぞ」
「や、ちょ、待って…!」

制止の声は聞けない。待てない。腰を深く穿って、白い体を抱き寄せる。高い声。愛しさが募って、口づけを交わす。
自身に手を伸ばして、上下に扱くと、こもった声がオクターブ上がる。僅かに口の中に痛み。イタリアが動いたせいで切れたようだ。少しだけ広がる鉄の味。それさえも、愛しい。
びくびく、とイタリアの体が震える。それに伴って、ぎゅう、と秘部がしまって、耐えきれずに中に吐き出した。
は、と息を吐く。

「…えへへ、ドイツでいっぱい…」
「…!!イタリア…!」
怒鳴ろうとしたら、頭がぐら、とした。
「ヴェ?ドイツ?」
「…やばい。」
「?」
「…のぼせた」
え、ど、ドイツー、ドイツー?
慌てるイタリアの声が、遠くで聞こえた。

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アンケートリクより
「独伊でお風呂エロ」でした
ええと…あんまりお風呂の利点を生かせてない気もしますが…どうですか?

リクエストありがとうございました!

















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キスして、好きって言って、いっぱいシて。おねがい。
あふれるような、甘い甘いおねだり。
イタリアに見上げられて、ねえ、ドイツ。なんて甘えるように言われたら、叶えずにはいられない!

舌をからめる。相変わらず、イタリアの方が上手だ。こちらがぞくぞくしてしまう、口付け。
けれど、足りない分は、はわせた手でカバーして、敏感すぎる体をゆっくりと撫で下ろしていく。

弱いところにはどこにも触れていないのに、もう立ち上がりはじめたそれに、片手を伸ばし、もう一方で、弱い胸の突起を撫でた。
んう、と上がる声。くねりはじめる腰。くす、と笑って、口を離すと、あふれだす嬌声。
「んっドイツ、もっと…っ!」
「こう、か?」
爪で突起を引っかきながら、扱くスピードを上げると、あっけなく達してしまった。震える体にあわせて、ゆっくりと手を動かす。
「は、あ…ど、いつ。」
「わかってる。」
そう答えて、サイドテーブルから取ったローションを手に出し、冷たいそれを体温で温める。

「ドイツ、早く、」
「急かすな。」
優しくしてやりたいんだ。そう言って、額にキス。それから、ゆっくりと手を後ろに回し、入り口を揉み解すように触る。
期待からか、収縮をはじめるそこに指をいれ、ローションを流し込む。
「や、んっ。」
声を上げるイタリアが、頭にふれ、くしゃり、と髪をかきまぜた。くん、と髪を引っ張るのは、焦れている証拠。早く、と言う代わりに、何度か引かれる。
十分にぬらしたそこを、ゆっくりとほぐしていく。そうすれば、イタリアの手は、かき回すように動いて。
「あ、やっ、そこ…っ!」
弱いところを責め立て、腰から胸にかけて舐めあげると、やだ!と悲鳴のような声。
「やだ、ダメ、それ、イっちゃう…!」
「いいぞ?」

好きなだけ、気持ちよくなればいい。笑って、そう告げると、
「ドイツと一緒がいいの、おねがい。」
とこれまたかわいらしいおねだり。
ドイツ、と見つめてくる潤んだ目に、ぞくっとしながら、わかった、と服を脱いで準備をした。
イタリアのうえに覆いかぶさり、その腕が首にまわされるのを待ってから、ず、と中に入れていく。この瞬間は、いつも至福だ。イタリアも、気持ちよさそうに体を震わせて。

「ど、いつ、」
とろけるような声で呼ばれた。その声に引き寄せられるように、一番深くまで交わる。
「はあ、」
息をついた彼の唇が熟れた果実のようで、口付けを交わした。
ぐちゅ、と舌を動かし、そのまま、腰を動かす。
「んんっ!!」
奥をかき回されるとたまらないらしいイタリアは、悩ましげに眉を寄せ、首にまわった手に力が入った。それと同時に締め付けられ、それだけで達してしまいそうになった。
「イタリア、」

一度唇を離して、吐息が混ざる距離で、囁く。愛している。世界中の誰よりも、ただ一人おまえだけを。甘い言葉は苦手なはずなのに、うれしそうな笑顔になるイタリアを見ていると、いくらでも出てくるのはどうしてだろう。

「俺も、大好き、だよ。ドイツ。」
甘い声。触れる吐息さえ、甘く感じてしまう。
腰を揺らして、イタリアの甲高い声を楽しんでから、だんだんと腰を動かし始める。
吐息は、嬌声にかわって、そのトーンが、上がっていく。
「あ、あ、あっ、あ!」
泣きそうな声が愛しい。快楽に溺れてこぼれる涙が、愛しい。イタリアの全てが愛しい!
胸を満たす気持ちを、愛している、と言葉に出して、腰を深く浅く突き上げた。
イタリアが弱いところを集中的に狙えば、も、もう、ダメ!と悲鳴のような声。
こっちも限界だ、と、何度か深くに突き立て、一番奥で吐き出した。薄い膜越しにそれを感じた彼も、同時に二人の腹を白く染めていて。

は、と息をついて、肩を上下させて苦しそうに息をするイタリアの額に、キスをした。


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アンケートリクより「独伊で甘甘エロ」でした。

甘く甘く甘ったるく、がコンセプトでしたが、こんな感じでしょうか?
ドイツは、おねがいされると弱い気がします。他の人でもですが、特にイタリアには。

こんなですが、すこしでも気に入っていただけたらうれしいです。
リクエストありがとうございました!