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※ロマが女装してますので、苦手な方はご注意を




「ロマーノ、」
おいでおいでと手招きされたって誰が行くか!
ソファの後ろに隠れていると、やったらこっちから行くな〜とずかずか歩いてくる!
「く、来るなこのやろ!」

右に逃げるかそれとも左か。一瞬考えた間に、ソファを越えて飛びかかってきやがった!
「うわ!」
「はいつーかまーえた!」
「離せー!」
抱きしめられてじたばたと暴れる。
けれど、太股をするりと撫でられると固まって動けなくなった。
「うーん…この無防備な感じが何とも…」
「っど変態!」
にらみ上げても無駄。でれっと笑うこの馬鹿には!
「負けたのロマーノやろ〜?何でも言うこと聞くって言うたやん」
ああもう、なんで乗ってしまったのか。過去の自分にやめとけと言ってやりたい!

暇だったのだ。ただ。だから、ポーカーでもやろうかという話になって。…負ける気がしていた。スペインは運がいいから。こういうカードゲームでは負けるところを見たことがない。
案の定、二回戦までしても勝てなくて、なんだか悔しくて。もう一回!と挑んだのだ。

「ええで?けど、ただやるだけもつまらへんし、負けた方は勝った方の言うこと何でも聞くってどう?」
そんなこと言われたときに止めとけばよかったんだ。けれど。その前の勝負でほんとに惜しいところまで行ってて、つい、もう一回やったら勝てる、とか思ってしまって。
「いいぜ?使いっぱしりにしてやる」
「お、言うたな?何でも、やで?」
「ああ。もし負けたら、な。…絶対勝つ」

そう言い切って挑んだポーカーに。
…まあ、惨敗したというわけで。
しかもそれでスペインが要求してきたのが日本に借りてん、ってそれポーランドが着てるの見たことあるぞっていう女子学生の制服、で。

ふざけんなとか怒鳴っても、何でも言うこと聞くんやろ?と言い返されたら何も言えなくなって。
結局、着てみたわけだけれど。


ぴろりーんと気の抜けそうな音がして、はっと見上げると、携帯構えたスペインの姿!
「な、何撮ってんだ!」
「いや、日本から写メ送ってって言われとって…送信っと」
「うわ馬鹿!」
慌てて携帯を奪い取れば送信しました。と冷静な文字!
ああもうこれからどんな顔をして日本に会ったらいいんだ!
「大丈夫やって〜ロマーノかわいいから!」
「そういう問題じゃねえよちくしょー!」
にらむと、まあまあとか言いながら、でれでれした顔隠しもせずに、俺をひょいとそのまま抱き上げてソファに座る。
向かいあうように、膝の上に座らされて、あんまりにでれでれ笑ってやがるのに腹が立って、思いっきり耳引っ張ってやった。

「いててて」
「馬鹿!変態!阿呆!トマト頭!」
怒鳴りつけて手に力を込めると、ぐい、と手首を掴まれ、離された。
痛みでか、少し潤んだ瞳で、けれどに、と笑う。
「けどそんなやつが、好きなんやろ?」
「……っ!悪いか!」
ああ腹立つ!腹立つけどその通りだよこのやろー!
ロマーノ、こいつの口がそう、名前を呼ぶのを見るだけで、もう。
「手、首に回して…そう、ええ子やね、ロマーノ。」
胸が一杯になってしまうんだ。

スペインの手が膝を撫でるだけで、足が震えた。
ベストを脱がせて、シャツのボタンを外して胸に痕を付けてくる、唇。
それがちゅ、と音を立てて突起に吸い付くから、そっちに気を取られていたら、スカートの中にするりと手が入って硬直した。
「…ほんまに下着つけて来てないんやなあ…」
嬉しそうな声に、おまえが言ったんだろうが!と、言い返す。けれど、彼の顔なんて見れない。くしゃくしゃの髪に顔を埋める。顔から火が出そうだ。だって、こんな、なんか期待してる、みたいな。
「うん。…えっろいなあ…。」
楽しそうな声に文句を言おうとしたら、直に自身に触れられて、高い声が出た。くちゅくちゅと、音。濡れてる。ぼそりと囁かれる、言葉。
「、ん、あ、はあ…っ!」
言い返そうにも、もう口からは意味の無い言葉しか出てこなくて。
緩く握られて扱かれると、ぞくぞくする。腕や、立てている足が震えて、体を支えられなくなりそうだ。
「なんか、イケナイことしてるみたい、やな。」
楽しそうな声。べろ、と舌で突起を舐められて、体が跳ねる。
「…、な、にが…っ!」
なんとか、そう聞くと、やー、だって、とのんびりした声が返ってくる、のはいいけどそこで喋るな!息が当たるのさえ、快楽に変わる。
「何て言うんかな、んー、ロマーノやのにロマーノやないみたい?ちょっと違うか。」
「、は、?」
何言ってんだ、この馬鹿は。

「やって。」
―ほんまに女の子みたいにかわええのに。スカートの中こんなにぐじゅぐじゅにして。えっろい。

低く、耳元で囁かれた言葉に一気に体温が上がった。
と同時に空いていた左手が、爪の先で膝の裏をなぞった。
びくん、と震えると、右手と口が止まるから、つつ、とそれがゆっくり上がって、太股を伝ってスカートの中にもぐりこんでいくのに、全神経が集中されて。
尻を揉むな、ああ、もう、足ががくがくで崩れ落ちそうだ!
スペインの首にすがりつくように手を回したら、ロマーノ、と呼ばれた。

「な、に…」
「入れて、ええ?」
確認されて、一瞬息をつめ、小さくうなずく。きゅう、としがみつく腕の力を強くした途端、つぷ、と入ってくる指。中を緩めるように、ほぐすように動くそれに、かろうじて体重を支えていた足からかくん、と力が抜けて、ぺたりとスペインに体を預けてしまう。
「っう、あ、あん…っ!」
ぐちゅぐちゅと自身を扱きながら奥の方をつつかれると、もう本当に、おかしくなってしまいそうだ。
「すぺい、ん、っ」
「何?」
「き、す、」
何とか、言ったら、ん。と深く口付けられた。唇が、重なる。今日初めてのキスだ。そういえば、今日は挨拶のキスもなかった。だから、余計に愛しく感じて、自分から絡めて、その熱を味わう。

「ん、ふ…っ。」
ゆるり、と唇を離すと、ロマーノ、と甘い声が呼んだ。
「イってええから。」
「っあ、あ!だ、だめ、待っ…っ!」
途端に止まっていた手の動きが激しくなった。
弱いところを押し上げるように刺激され、もう限界の近い自身を扱かれたら、我慢なんてできるはずもなくて。「あ、あ…っ!スペイ…っ!」
体を震わせて、吐き出して、力の抜けた体を彼の預けると、ちゅ、と耳たぶにキスされた。
「かわええなあ…。」
楽しそうな声。けれどそれはいつもと違って、熱を帯びた、声。…本人言ったことはないけれど、これには本当に、弱い。
「俺も気持ちよくなりたいなあ。あかん?」
許可を求めるようにそういいながら、後ろにいれたままの指を急かすように動かす。
ちくしょ、だめ、なんて言うわけないって顔しやがって。…言わないけど。
これでなんか変なことして、焦らされたりしたらたまったもんじゃない!

「…はやく、しろ馬鹿!」
言ってやったら、ん。とうれしそうにスペインは笑った。
それから、腰を抱えられる。体を浮かそうとするから、力の入らない膝で体重を支えて。
入ってくる瞬間の背中がざわざわする感じにはいまだに慣れない。
「あ、…あ、あ…っ!」
「…っ、きつ…。」
ずるずると、ゆっくり入ってくる。ああもう、一気に入れてくれたらあまり意識しないで済むのに。視界の端に入るスカートとか、耳にあたるスペインの吐息とか、何より中で敏感に感じてしまうその大きさとか、そういうのがなんだか犯されている、という感覚を助長して、頭がおかしくなりそうだ。
…いやもう、おかしいのかもしれない。その感覚が、うれしくてたまらない時点で。


ず、と奥まで入ったそれに、息を吐いたら、顔にかかった髪をどける手。
「おいでロマーノ。…天国見せたる。」
低くそう囁かれて、ぎゅう、とその首にしがみついた。


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リクエストで「西が日から借りた女物の服(セーラーとかナース)をロマに着せて西が抑えきれずに」でした

ええと、制服(夏)な感じで…結局西に弱いロマとそれを知ってる西がいちゃいちゃしてるだけになっちゃいましたが…

こんな感じですが、すこしでも気に入っていただけるとうれしいです
ありがとうございました!




























































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※ロマが猫化してますので、苦手な方はご注意ください。



「スペインー!!」

大きな声に呼ばれ、ばふんっとベッドが揺れた。
眠りの淵にたどり着いていた頭が、一気に引き戻される。

「うぇっ、な、何?」
「おまえのせいだろ絶対ー!」

ぼやけた視界に飛び込んできたのは、全裸で(いやまあそれは寝るときはいつもだ)泣きそうなロマーノの姿。…今日は一人で寝るって(いやまあ…また、怒らせたから、なんだけど)寝室に鍵までかけたくせに。
どないしたん?と尋ねながら、目をこする。

「何だよこれ!」
これ?眉をひそめると、ロマーノの頭の上になにか、ついていた。
「何これ」
ひょい、と手を伸ばす。ざらりとした感覚。ひ、あん!と声があがって、は?と一気に覚醒した。

暗い部屋の中で、ロマーノの頭に、髪と同じ色の、…猫耳が生えているのに気づいた。
「えっ…は?」
ぱちん、と瞬いたら、ロマーノの背中あたりでゆらゆら揺れる…尻尾、まであるのに気がついた。

そこまで見て、泣きそうなロマーノの顔を見て、思い出した。
「フランスが言ってたのほんまやったんや…」
「やっぱりてめえのせいじゃねーかこのやろー!」



フランスが半分猫になってしまうんだとくれたそれを、信用はしていなかったのだけれど、勝手に置いていったのを、ロマーノが飲んでしまったのに気づいたのは、全部飲み終わった後だった。が、何もなさそうだから、大丈夫かと放って置いたのだけれど。

「遅効性やってんな。」
「笑い事じゃねーっ!!」
つかみかかってくるロマーノに、ええやん似合うで?と笑う。
「嬉しくねーよ!」
「大丈夫大丈夫、効果は1日くらいらしいから。」
ほんとだな?というジト目に、頷く。
そうするとようやく安心したのか、肩から力が抜けた。

「一緒に寝る?」
肩に手をかけると、こくん、とうなずいた。不安だったのだろう。緊張して冷えた体を抱きしめる。
するり、と背中のあたりで腕を撫でられた。…尻尾、だ。

「すごいなー…」
触ると、ふにりと柔らかい。つつ、と辿ると逃げられた。
「触んなっ」
「えー…せっかくなんやから楽しまんと」
「何言って…っ馬鹿、こら!」
耳に触れる。さりさりと柔らかい感触が楽しい。
「も、やめ、あっ…っ!」
ふるふると震える体。耳もぴくぴくと震える。
「は、あ…ん…っ!」
「そんなに気持ちいい?」
「や、も、んやぁっ!」
きゅ、と首に回る腕。泣きそうな目で見上げられる。
「す、ぺいん」
「かわええ…」

唇を舐め、腰に腕を回す。…尻尾の付け根、に手が当たる。不思議やなぁとすりすりと触るとあ、あ、とか細い声を上げて回った腕から力が抜けていく。
「ここ、気持ちええの?」
「う、にゃ、やっ」
スペイン、と額を擦り付けられる。ふにゃん、と耳がへたれて。
「もっと?」
「あ、あ…っは、にゃ…」
やっばい。えろい。
ぴくぴくと耳を震わせ、瞳を涙にうるませた彼の瞼を舐める。

「何?尻尾感じるんや」
えろい猫ちゃんやね、と笑うと、へんたい、とにらみつけられた。
「ロマーノ限定で。」
「迷惑なこと言うなっあ、も…っ」
自身に触れ、ゆっくりと上下させるとやだぁ、と声があがった。
「嫌?ほんまに?」
尋ねる。まっすぐに、瞳を見つめれば、泣きそうになったそれが、ふい、と逸らされた。

…素直じゃない。まったくもって素直じゃない。
これがイタちゃんだったら、嫌じゃないよ、むしろ好きだとか言ってくれるのかもしれないけれど。
視線を逸らしながら、それでもしがみついてくる腕の強さが、ロマーノの精一杯だと知っているから、もうそれで十分だ。



「続けて、ええ?」
「…っ聞くな、ちくしょーっ。」
否定しないのが、精一杯なのだろう。かわいくないこと言う口が愛しくて、口づけで塞いだ。

唇をその不思議な耳に這わせるとぴくぴく震えた。…ロマーノ耳弱いもんなあ、とはむ、と甘く噛む。
「ひっ!や、め…っ!」
背中が反り返った。ぴん、と力が入る耳を口に完全に含んで、嘗め回す。

「にゃ、っ、だ、や、それやだ…っ!」
「気持ちよくない?」
一度口を離して言うと、言いよどむ。うろ、と下を向く視線。
「よくない?」
「……よ…すぎ…。」
真っ赤になって告げられた言葉が一瞬つながらなくて、…気持ちよすぎ?と確認したら耳から首から全身真っ赤になってしまった。

「そかー。」
「わ、笑うなちくしょ、っあ、や、やあっ!」
指で刺激されるのもダメみたいだ。首を振って嫌がるのが余計にそそる…と思っていたら肩に思いっきり爪を立てられた。痛い。
「…っ!」
泣きそうな目でにらまれ、ごめんって、と謝る。

「ここやろ?」
「…っ、は…。」
自身に触れると、まだ少ししか触っていなかったはずなのに、もうどろどろにとろけていた。感じやすいとこ、ロマーノは恥ずかしがるけど俺は好き。
けれど、それとは恐らく関係なく、ふるり、と横に振られる首に、ん?と思うと、察しろ、このやろ、と消え入りそうな声。擦り寄せられる、足。……あ。

「……こっち?」
自身から指を後ろにすべらせる。
流れてきた白濁で、こっちまでどろどろだ。秘部の入り口を、つつ、と撫でる。…当たりらしく、肩に顔が埋められた。熱い吐息が、こっちまで熱くさせる。
ゆっくり、指を入れていくと、腰がわなないた。ふるり、と揺れる尻尾。

「あ、あ…っ!」
「食いちぎられそう…。」
そんなにしめつけんといて、とするり、と腰から、尻尾の付け根に手を這わせると、声が跳ね上がった。激しく収縮する中に、思わず唾を飲んで。

指を増やす。弱いところを集中的に押し上げ、さっき反応した腰を撫で回すと、切羽詰ったような声に、名前を呼ばれる。
「す、ぺい、そ、れ、あ、あっ、も…っ!」
「…っ!」
ゆる、と指を抜く。ふあ、と残念そうな声を上げるロマーノと額をあわせ、入り口に、腰を擦り付ける。
「!」
「…入れたい。あかん?」

素直にそう告げる。もう我慢できそうになかった。ロマーノがいけないんだ。こんなに煽られて、平常心でいられるわけない!
これでだめとか言われたらどないしょうかとか考えてしまうくらいの間の後、ロマーノは、赤い舌を伸ばしてきて、ちろ、と唇を舐めた。
子猫のようにあどけないような、誘いこむように艶やかな仕草に、くらりとめまいがして。

「…っロマーノ…!」
腰を掴んで、一気に奥まで突き上げる。
途端に、びゅく、とロマーノが達したのがわかったけれど、それに気を使う余裕も残されていなかった。
ぐ、とさらに奥まで押し込んで、腰を揺らす。

「っ!、ま、待っ、すぺ…!あああっ!!」
悲鳴に近い声を上げる唇を塞ぐ。絡まる舌。打ち付ける腰。ぐちゃぐちゃと立つ水音はもうすでにどちらのものかなんてわからなくて。
「ん、んふ、んんっ!!」
弱い部分をかすめるたびに強くしめつけられる。それがもうやばくて、とにかく彼を求めた。

「…っろま、の…!」
「す、ぺい、あ、ああっ!」
甘い鳴き声は、夜が明けるまでやまなくて。


ぼんやりとした視界で、目が覚めた、ということに気付いて一番にしたのは、まず頭を触ることだった。
…ない。……本当に、一日で消えたようだ。あの耳。尻尾、も。ない。
ほう、と息を吐いて、次に感じたのは、腰に走る鈍痛。
「…っ!!」
涙目になって、目の前でぐーすか幸せそうに眠る男をにらみつける。
この馬鹿…こっちのこともちょっとは考えやがれこのやろー!

「…んん…ロマーノ…。」
本当に幸せそうな寝顔なのがとてもいらつく。こっちは腰痛いのに。叩き起してやろうか。そうしようか。
本気でそう決意した瞬間、抱き寄せられた。
痛みで涙がこぼれる。
「…っすぺい、てめ」
「好きやで、ロマーノ…。」
ふにゃり、と幸せそうに寝言で呟かれて、恨み言が、消えた。
声を出せなくなって、ぱくぱくと口を開けて閉じて、仕方ないから口を閉じて擦り寄った。

「…あほみたいに幸せな顔しやがって…。」
くそ。……一言で幸せになってしまう自分が、一番気に食わない。気に食わない、けど、うれしい。くそう。スペインの馬鹿。阿呆。
けれど、幸せなのは嫌いじゃないし、…こいつ、も。嫌いじゃないから。
仕方ないからここにいてやる。そう思いながら、一番心地のいい場所で、まぶたを閉じた。




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玲様からのリクエストで「西ロマでロマ猫化」でした

ちょっと本能?な感じで積極めなロマとでれでれ親分を目指しましたが、いかがだったでしょうか?

こんな感じですが、すこしでも気に入っていただけるとうれしいです。
ありがとうございました!