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※ファミリア!内、クリスマスの西ロマ家の続きの話です。よかったらそちらもどうぞ





真紅ほど、ロマーノに似合う色はないと思うのだ。
ついついゆるんでしまう頬を、隠しもせずにでれっと笑う。
「…っこれで満足かこのやろう!」
顔までトマト色にしたロマーノにかーわええと呟く。

クリスマスで着た露出度の高いサンタの衣装を是非とももう一回!と頼めば仕方ない奴だなと着てくれた。
何度見てもかわいい。胸元がぎりぎりを覆う赤にロマーノの肌が映える。もう、エロいなんてもんじゃない!
によによとじりじり後ろへ逃げる彼女を追いつめる。

「何で逃げるん?」
「おまえが追うからだろ!来るな!」
「無理無理こおんなかわええ子ほっとけるわけないやん」
「ちょ、待て、おまえ…!」
「もう遅いで!」
がばっと抱きしめて、ベッドの上に押し倒す。
ぎゃあ!と声が上がるのをけたけた笑う。

腰に手を滑らせると、ぴったりとしたドレスの手触りが心地いい。
少し怖がるような表情に、頬を撫でる。
「かわええ」
「っばか!」
べちりと胸をはたかれた。…それが本気の抵抗でないことは知っているから。
唇にキス。…あーもう…こんなに潤んだ目で見られたら、我慢なんかできる訳ないのに…
ちゅ、ちゅ、と何度も顔にキスを降らせる。

「ん、ふ…」
「好きやで、ロマーノ…大好き」
囁けば、耳まで赤くなった。かーわええ…。
「ロマーノ」
呼んで、なあ、ええ?と許可を取れば、好きにしろ、馬鹿。だそうだ。
「じゃあ好きにする〜。」
顔を肩に埋める。パーティ中につけたキスマークのまわりに、赤い痕を増やす。
吸いつくと敏感な肌がはねる。
「はあ、んっ」
自分と同じラテンの国を司っているからだろうか、真っ白、とは言えない肌に、けれど隠しようのない鬱血の痣が散る。

「ロマーノ、」
わざとらしく手を、肩からゆっくり下ろしていけば、耐えられないとばかりに顔を背けられた。
ドレスの上から、胸に触れる。
「…ふっ、」
「声我慢せんでええのに」
「ば、か…あっ!」
胸の突起を押しつぶすように刺激すると、たまらないらしい。首を横に振って体を逃がそうとするのを、両足と片手でがっちり固定する。


「やっやだスペイン…!」
「なんで?いつもと一緒やん」
「ざ、ざらざらする…」
どうやら、慣れないドレスの肌触りが気になるらしい。いつもより過敏な反応に、気持ちええんやろ?と笑って攻め立てる。
「あ!あっはぁ…んのやろっ!」
腕が後頭部に回ってぎりぎりと引っ張られた。さすがに、痛い。
仕方なく離して、指を下に這わせた。
スカートの裾からゆっくり指を上らせていくと、指を噛んで声を耐えようとするから、やめさせて唇をキスでふさぐ。

指をだんだんと上げていく。太ももの上の方まで達して、その辺りを撫で回すと、足をすり寄せる。
「…我慢できへん?」
キスの合間に囁くと、びくっと体が震えた。にらみあげられて、当たりっぽいなぁと笑う。
指を動かし、下着の隙間から直接、そこに触れると、途端に瞼の向こうに隠れてしまった目から、涙がこぼれる。…嫌とかそういう涙ではなく、ただ感情が高ぶりすぎているのだろう。溢れた、それを拭って、傷つけないよう優しくそこを撫でる。…そう自分を律していないともう今すぐにでもつながりたいくらいなのだ!
熱く息を吐いて、ドレスで見えない、けれどよく知っているロマーノの弱い部分を、強弱をつけて攻める。
くねる体にまとう赤がとてもエロい。なんか闘牛の牛の気分がよくわかった。これは興奮する。

「は、も…脱がせ…っ」
「もったいないからこのまま。」
「!!なっ、おま…!」
やって似合うんやもん、と笑う。腰や太股を撫でるとびくん、と体が震えた。
もっと近くに感じたくて、腰に腕を回して、ロマーノを引き起こす。
「っ!」
「んー。」
自分の足の上に座らせて、額や頬にキスを落として。
「かわええ。俺の愛しいSanta Clausは、俺だけにプレゼントくれるんやろ?」
「…っ、あのな…っ!」
「ロマーノ。」

にこ、と笑って、姿勢を変えたことによってまくれあがった裾から手を登らせていく。
薄い皮膚を辿るように、膝の裏や、内側を指先でつつ、となぞると、背中を反らして伸び上がる体。
後ろに倒れそうな腰を支えて、首筋に吸い付いた。付く痕を舌で舐めると、背中に回った手が爪を立ててくる。
「ん?何?」
「…っ、も、無理…っ」
欲しいなら俺ごとあげるから、だからもう、ちょうだい。
そんな風に耳元で囁かれて、かぷ、と肩に噛み付かれて、ぞくんと背筋が痺れた。


はやる気持ちを抑えて自身を取り出し、ドレスの裾をたくしあげる。
それが足に触れると、ロマーノの方から、擦り寄せてきた。腰を浮かせる彼女を抱き寄せて、ずず、とゆっくり奥に入れていく。
「あ、あっ…あ…!」
後頭部をくしゃくしゃとかき混ぜられた。
スペイン、と甘えるような声、とろけた眼差しに、頭がくらくらする。

「っ動くで」
「う、ん…っあっ!」
声を上げさせて突き上げる。もっと、と言わんばかりに腰を揺らすロマーノを強く掴んでぐいぐいと押し込む。
「っは…!やっば…きもち…!」
「あ、あ!ああんっす、すぺい…!」
甘く呼ばれると、もっととねだられてるようにしか聞こえなくて、遠慮も何もせずに体を揺さぶる。というかもう、遠慮とか心配する余裕がなかった。

がくがくと突くと、いっそう高い声がして、中を強く締め付けられてロマーノがイったのがわかったけれど、やめられなくて。
「っす、ぺいん…!だ、め、まっ…!」
「待てへん。無理っ」
そう短く告げ、ロマーノを押し倒してただひたすらに彼女を求めた。




「…痛い」
「ごめんなさい…」
結局あの後も離せるわけもなく、ロマーノが気を失うまで求めて、腰が痛むらしいロマーノはとても不機嫌だ。
「やってロマーノに赤ってエロいんやもん…」
「わけわかんねー言い訳すんな!」
枕が飛んできた。本気やのに…
顔にぶつかる直前で受け止めた枕をまふまふと抱きしめていたら、服取れ、と言われた。
はぁい、とクローゼットを開け、ワンピースを取り出して差し出すと、受け取ろうとする手が止まった。
「ロマーノ?」
「……赤以外!」
そう言った彼女が耳まで真っ赤だったから、トマトみたい、と笑った。


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夕様からのリクエストで「X'masの続きでサンタ衣装を着るロマの話」でした

こんな感じでどうでしょう…?ロマ大好きな西が書けてたらいいなあと思います

こんなですが少しでも気に入っていただけるとうれしいです。
ありがとうございました!














































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がちゃん、とドアを開いて、見回す。
「はい見っけー。」
「うわ!」
物陰に隠れていたロマーノを肩に担ぎ上げる。と、わたわたと暴れ出した。しっかりと押さえ込む。
「この家の中のかくれんぼで俺に勝てると思ったん?」
「う、うるせーちくしょ、離せ!」
「いやー。そもそも何で逃げるん?」
「お、まえが変なことしようとするから!」
「してもええ?って聞いただけやん。嫌やったらせえへんて」
「…ほ、ほんと、か?」
「それよりこれ以上焦らしたら何するかわからへんで?」
ベッドまで行ってその気にさせといて逃げるんやから…なぁ?
低めに言うと、ぴたり、と動きが止まる。
わかりやすい反応に小さく笑った。


ベッドに戻って、ロマーノの細いからだを押し倒す。
「っ!」
びくりと縮こまる体。…怯えさせてしまっただろうか。
「ロマーノ、俺とするの嫌…?」
頬を撫でて尋ねる。するとかあ、と顔が赤くなって、視線が逸らされた。
「ロマーノ?」
口が開いたり閉じたり。何度か繰り返されるそれを待つ。ああは言ったけど、無理強いしたいわけじゃないから。ん?とやさしく頭を撫で、待つ。
「……馬鹿」
「えー…」
何でいきなり馬鹿とか言われんのー…?
「…、嫌、じゃ、ねーよ…むしろ、す…すき…ああもうこんなこと言わせんなこのやろ!」
「痛いって!もー…すぐ手出すんやから…」

ぽかぽか叩いてくる両手を捕まえて、片手で頭の上で拘束する。
ため息をついて名前を呼ぼうと顔をのぞき込んで。
真っ赤に染まった顔に潤んだ瞳。ぞくりとするような色に思わず、息を飲んで。誘い込まれるように唇を塞いだ。



「あ、も、あ、あ…っ!」
貫いてその体を、シーツに縫い止める。
短く息を吐くと、スペイ、と舌足らずに呼ばれた。
涙で潤んだ瞳。熱に浮かされた色がとても綺麗で。
額をつける。触れたそこから、伝わる熱。
「ロマーノ、」
「あ、ふ…」
身じろぎするとそれだけでも快楽に変わってしまうらしい。寄せられる眉。大丈夫か?尋ねると大丈夫じゃ、ねーよこのやろ、と苦しそうに言われた。
「痛い?」
「…っも、おかし、くなりそ…っ!」
「それくらい、気持ちいい?」
聞くとにらみつけられた。
同時にぎちりと締め付けられて、思わず息を詰める。
「は…スペイン、も…!」
「ん、俺も限界…っ」
緩く揺らしただけでも、甘い声が上がった。締め付けられて、小さく息を吐いて耐える。
するり、と足を撫でて、大きく開いて手で押さえる。
「あ、や、」
ぐちりと突き上げれば、ひあ、と声が上がった。
逃げる腰を引き戻して、奥まで突き上げる。
体重をかけて繰り返せば、ロマーノはいやいやと首を横に振って。
「あ、や、やぁ…っ!」
「っ」
「スペイン、も、あ、変に、な…あっ!」
甘ったるく自分の名前を呼ばれたらもうだめで、華奢な体を抱きしめて、その快楽をただただ追った。


「はー…」
ロマーノに腕枕してため息をつくと何だよ、と言われた。
すっかり疲れ果てて動けないはずなのに、口だけは元気だ。
「やー、幸せやなあって。」
顔にかかっていた髪をどけて、ついでに額にキスしたら、睨まれた。
「…俺は大変なんだからな、今も腰痛いし」
ごめんって。謝りながら、けど、と続ける。
「でも好きなんやろ?俺とするの。」
「!」

あ。顔真っ赤。
と思っていたらううううるせーぞちくしょーが!とべしべしはたかれた。
「痛い痛い!やってロマーノが言うたんやんかぁ!」
「うるせー!」
「もー!」
べしべしと指一本動かせないと行った割には元気に暴れまわる手を捕まえて、ロマーノを抱きしめて動きを封じた。
「…スペインの馬鹿野郎」
もう、ほんまに元気な口!
そんなに元気なんやったらもう一回戦つきあってもらおうかなと思いついて、バレないように笑って唇を重ねた。


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かに玉様からのリクエストで「逃げるロマと追う親分→捕獲」でした

ぎゅ、とえろい感じを詰め込んでみました。伝わるといいなと思います。

こんな感じですが少しでも気に入っていただけたらうれしいです
ありがとうございました!