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※学ヘタ設定ですので苦手な方はご注意を




「…ほら、ここは、問1と一緒で…。」
「………。」
返事がない。ただのしかばねのようだ。

…と、日本がいたら言うんだろうな。

そう思いながら参考書を丸めて、腕につっぷしてぐっすりと眠っているイタリアの頭をぱこ、と叩いた。
「ヴェっ……痛いよードイツー…。」
うろ、と眠そうな視線が上がってきた。じとっと見つめ返すと、やっと目が覚めてきたのか、ご、ごめんなさい…と謝った。
「まったく…宿題がわからないから教えろとそういってきたのはお前だろうが…。」
「そ、そうです…。」
しゅーんとへこむイタリアをながめて、仕方がないのでため息をついて、ほら、この問題だけどな、と話をすすめた。

ここは俺の部屋。俺はとっくに終わり、二回目を昨日こなした、明日小テストのある宿題を、わっかんないんだよードイツー、と学校でいつもどおり抱きついてきて言うから、じゃあ教えてやるから、とこの家庭教師状態。生徒としては、超問題児だ。
集中力は続かないわ関係ないことしゃべるわ寝るわ。

「…いい加減にしないと放棄するぞ。」
「ヴェー、待って待って、が、がんばるから…。」
むー。と問題とにらめっこを始める彼。…というかそもそもシャーペンを持て。解く気すらないだろう、こいつはまったく…。
それでも、面倒を見てしまうのは、まあ、報酬があるのもある。イタリアお手製のお弁当。ドイツが食べるなら俺張り切っちゃう!ととびきりおいしいものを作ってくるから。
それと、もうひとつ。彼が愛しい愛しい恋人だから。というのも…まあ、大きな理由なんだろう。他のやつにまかせるわけには、絶対にいかないから。

「ほら、それをこっちに代入して…。」
「ヴェー…こう?」
「………何で3×7が24になるんだ…。」
「え、あそうか21か…えっと…。」
遅々と進むシャーペンの先を見つめる。…なんとか、解けそうだな。ためいきをついて、少し体を引く。
かりかりとゆっくり手をすすめる、イタリアの後姿を見る。…近い。気づいて、体を後ろにそらす。問題を解くのに夢中になって、顔を近づけすぎていたようだ。…だから目が悪くなるのか。そんなことを思って。
体を引く瞬間に、ふわり、と漂った匂い。

「…っ。」
甘いような、柑橘類、のような、それは。…間違いない。イタリアがいつもつかっている、シャンプーのにおい。
いつも感じるのは、それをいつも。感じるのは、どこでか。思い出す、記憶。いつもの光景。はぐーと抱きついてくるイタリア。おはよードイツ。そう言う明るい声。…それよりも、もっと。これは。…どちらかと、いうと。風呂に入ってから来たと言っていたこの、においは。
『ドイツ…っもっと、おねが…っ』
そういうとき、の、ような…


「ドイツ?」
呼ばれて、はっと我に返る。
「ど、どうした?」
「できたよー!あってる?」
え、あ、とノートをのぞきこむ。…正解だ。うなずけば、やったー!よし次ーとワークを引きずり寄せて。
ヴぇっヴぇっとやっとやる気になってきたらしい姿にはあ、と息をついて。
さら、と揺れた茶色の髪の間から、何か見えた気がして、ふ、とそっちを見た。見て、後悔した。
…うなじに、ついた、それは。
前の土日に、イタリアが。
『つけ、て…俺が、ドイツのって、しるし…』
くらくらとするような色香と、熱の中、で。

ぷつ、と何かが切れる音が、した。


がた、と音がして振り返ったら、気にするな、とドイツに言われた。
うん。とうなずいて、また問題とにらめっこ。…うーん…これが最後だから、早く終わらせて、それで。ドイツといちゃいちゃしたいなあ。
よし、とシャーペンを持って書いてみる。…わかんないけどあってるっぽい。ちょっとまともそうな式。

突然、後ろからドイツの両腕が伸びてきた。
「ヴェっ!?」
「気にするな。」
そう言いながら、俺を抱きかかえるみたいに、座るドイツ。
「気になるよ〜、どうしたの?」
振り返ると、すぐ近くにメガネをはずしたドイツの顔!首を傾げると、ほら、後一問じゃないか、と言われて、あ、うん、ととりあえず前に向き直った。
えっと、4÷2は2だから…そう思って書いていたら、がちゃ、と下の方で音。
え、と思って見下ろして、ドイツの手がベルトはずしてるのに気付いてえっ!と声を上げる。

「な、何、えっ、ど、ドイツ!?」
「気にするな。」
「無理だよおっ!ひぁうっ」
おろおろしている間にベルトはずされて、チャック下ろされて、下着越しに撫で上げられた。
思わず背筋を反らせる。俺以上に俺が弱いことなんか知り尽くしてる手に、愛撫を施されて、反応しないわけがない!

「な、なんで、あ、ん」
「おまえのせいだ」
「ふ、え?っあ、あ、やあっ!」
「嫌?よく言う。」
こう、されるの、好きだろう?
くく、と笑って囁かれて、手を動かされてその感触にがくがくと体が震えた。
「そ、そんな、あん、あ、あ…っ!」
首を横に振って、耐えようとするけど、そんなの絶対無理で、すぐに諦めて体重をドイツの大きな体に預けてしまう。
「あ、ふあ、あー…っ。」
受け入れてしまえば、好きな人にされるのが嫌なわけもなく、はあ、と息を吐いて、厚い胸板に頬を擦り付けた。何でスイッチ入っちゃったのかわからないけど、でも、ドイツがこうやって求めてくれるだけでうれしいから、すぐにどきどきしだして、体の熱が上がっていく。

「は、あん、どいつ…。」
その体温を感じて、そのごつい指が体を這うのを全身の神経を傾けて感じる。
…気持ちいい。ぞくぞくと背中を震わせる快楽。

「あ、あ…っ!」
もう少し、後少しで、イける、そう思った瞬間、きゅ、と根元を握られた。
「!!やっ、なんで、」
「イタリア…おまえ、ここに何しに来たんだった?」
「う、え?」
し、宿題、と呟くように答えると、そうだな、と、とんとん、と、空いた左手が、机を叩く。

「…え、ま、さか…。」
「まさか、じゃあない。…後一問、だろう?」
なあ、イタリア。甘く、低く、酷薄な声が、そう、告げる。
泣きそうになりながら見上げると、酷く楽しそうな瞳が、熱く、見下ろしてきて。
「正解してみろ。…それまでは、このまま、だ。」
「そんなっ、あ、やあ…っ!」
強く根元を締め付けられたまま、やわやわと刺激されて、首を振る。何も考えられなくなりそうなのに、そんなの無理…!

「や、やだ…。」
「イタリア。」
耳に直接吹き込まれた名前に、ぞくん、とした。くらり、とする。
「できるよな?」
そんな風に、言われたら。……何で、うなずいちゃうんだろう…

放り出したシャーペンに手を伸ばして、握る。…それだけでも、一苦労。ドイツが、弱いとこ触るのをやめてくれないから。
「は、あ、ど、いつ、やめ…。」
「気にするな。」
「む、り、だってば、あっ、ああっ!」
イけるのに、すぐ、もう、手を離してくれたら、すぐに、絶頂を迎えられるのに、それを許してくれなくて、ドイツのどS、とぼやいたら、最高の褒め言葉だな、とくっくっと笑い声。もう!

にじむ視界を袖でなんとかして、解きかけの問題を見る。…けど、もう真っ白になりかけの頭じゃあ、何書いてあるか、なんてわからなくて。
「や、あん、わ、かんな…!」
「簡単だ。…ほら、最小値の式は立てたんだろう?」
「あ、ふあ、あぅ…。」
机につっぷしてしまいながら、うなずく。書いた。…式っぽいものは。
「だったら、計算してしまえば終わる…ほら、-2×4は?」
「あ、ああっ!」
先のほうを強く刺激されて、体が反り返った。イけないのが本当につらい!

「も、ゆるして…っ」
首を横に振っても、もう一度、同じ数字を囁かれる。真っ白になりかけの頭で、必死に考えて、浮かんだ数字を、そのまま、ぐちゃぐちゃ、とノートに書く。
「か、いた!」
沈黙。…怖い。これで、間違ってるとか、言われたらもう、狂ってしまいそう!
「…正解だ。」
ふ、と耳元で笑う気配。それから、締め付けていた指をはずされて、強く上下に扱かれて。

「あああっ、や、どい…い、っちゃ…あっ!」
一気に視界が真っ白に染まった。
びくびく、と耐えていたそれを吐き出して、弛緩した体を、机の上に投げ出した。


くた、と体の力を抜いていたら、ぐい、と後ろに引きずり寄せられた。
そのまま、体を抱き上げられ、すぐ近くのベッドにぽい、される。跳ねる体。
飛びかかるように上から、ドイツが覆い被さってくる。

「…ドイツ、キスして」
そう、首に手を回して言えば、すぐに降ってくる口付け。今日は初めての、深いそれに、もっととせがむように頭をかき混ぜたら、頬を包む手。くちゅぴちゃと、響く水音。

離されて、深く息をついたら、腰を上げろ、と言われた。体を浮かせると、ずる、とズボンと下着を取り払われる。ばさ、とベッドの下に落ちるそれ。
目で追っていたら、足を大きく広げられた。
「閉じるなよ。」
言われて、うなずくと、引き出しに手を伸ばして、ローションを取り出してくる。

冷たいそれが、垂らされる。震えたら、それを温めるように、引き伸ばすように撫でられた。
太股の付け根に近い部分を、ゆっくりと。…でも、今更そんなので我慢なんてできるはずもなくて。腰を揺らしたら、ここ、か?と入り口をつつかれた。
「あっん…!」
秘部に、当てられる指。…入り口あたりを刺激するだけで、入ってこようとはしない。

「ふぁ、ドイツ、はや、く…!」
「そんな声を出すな…」
くす、と笑う気配。それから、太い指が中を探るように入ってきて。
「あ、あっ…」
ぐに、と動く感覚に体が跳ねる。足を開いて、もっと、とねだる。
「イタリア…」
「あ、ああっん!あはぁっ」
弱いところを擦るように刺激されて、頭が真っ白になる。気持ちいい、もっと。
「気持ちいいか?」
「やぁん、き、もちい、もっと…っ」
口に出したら余計に感じちゃって、シーツにしがみついて、体をくねらせる。

「おいで」
呼ばれて、きゅう、とドイツの体に抱きつく。増やされた指に、背中にしがみついたら、首筋にキス。
「あ、あっふぁあ、んっ」
「絡み付いてくるぞ」
「言っちゃ、や、あ、あっ」
額を擦り付けて、抱きつく。翻弄されていたら、がちゃがちゃ、とベルトを外す音がした。

「…あ、」
「…イタリア、いい、か?」
尋ねられ、うなずいて、きて、と呟く。
音を立てて抜かれる指、あてがわれる、熱くて太いそれに、はふ、とため息をついて。

ずん、と一気に奥まで貫かれて、声にならない悲鳴を上げた。体中がびりびりする。痛みより、ずっと快楽の方が強くて。
「っあ、あっ!待って、どい…っ!」
激しく動かされていやいやと首を振る。腰を捕まれて、強弱をつけて押し込まれる。だめ、と泣きそうな声を上げた。…弱いから。そうされるともう、快楽に飲み込まれて喘ぐことしか、できなくなる。

「あ、あっや、あ、もう、も、無理…!」
「は…っ、たりあ…!」
熱く呼ばれて、くるんに舌を絡められて、我慢できずにイってしまった。一瞬遅れて、中に注ぎ込まれて。
くたん、と体の力を抜いたら、甘く口付けられた。




「…イタリア、ちょっと待て、なあ」
ドイツがイタリアを追いかけているのなんか、この学校ではよくある光景、だ。
けれど、いつもと違うのは、それが全速力の鬼ごっこではなく、かつドイツの声がまるでデートをすっかり忘れていた彼氏が、怒ってしまった彼女に許しを請うような情けないものであること、だろう。

「頼むから、な、」
「…ドイツのせいだもん」
「…悪かった、謝るから!」
イタリアがぷい、とそっぽを向いて早足で歩けば、その後をドイツが追いかける。

イタリアが珍しく機嫌を損ねている原因は、昨日の情事。
…ドイツが最中に解かせた『最後の一問』が、ばっちり小テストに出たのだ。おかげで昨日のことを思い出してしまったイタリアは顔を真っ赤に染め上げてしまって、熱でもあるんじゃないかと先生に心配されたくらいで。

そういうわけで、イタリアからあんなことするんだったらもうドイツとシないもん、と最後通牒をいただいたドイツが、追いかけているわけで。
「イタリア!」
「ふーんだ」

機嫌をなんとか直してもらおうと必死のドイツと、もう機嫌直ってるけどちょっとこの状態が楽しくなってきたイタリアの、鬼ごっこはまだまだ続く。

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櫻 結那様からのリクエストで「自室で伊に勉強を教えている時、独がムラムラして伊を襲う。ちょい鬼畜」でした

ち、ちょい…かこれ?と思いつつ…
結論はバカップル、な感じですが!

こんなですが少しでも気に入っていただけるとうれしいです
ありがとうございました!























































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ドイツー!と飛びかかって、手に持ったそれを見せる。
「見て見て!」
「何だイタリア……泡風呂…?」
その袋を取って眉をひそめるドイツに、抱きついて、にっこり笑って言った。
「そう!一緒に入ろう!」
「………却下。」

ヴェ〜、そう言うと思った!
けど諦める気なんてなくて、やだやだー入るー入るのー!とだだこねてぐいぐい引っ張って、それでも嫌だ。と言い張るドイツが結局折れてくれたのは、フランス兄ちゃんに教えてもらった、ちょっと下向いて、上目遣いで首傾げて、おねがいダーリン、と囁く、っていうのが効いたのかもしれない。また使ってみようっと。

「わはー!泡泡〜!」
湯船に入るとほんとに泡泡!白い泡だらけのお風呂がすごくて楽しくなってくる。入ると、すぐに泡に隠れて見えなくなる体。手にすくってふーと吹くと、ふわ、と泡が舞った!
「…これはまた…。」
「すごいでしょー!?」
「後始末が大変そうだ。」
「…むー。手伝うよちゃんとー。」
テンションの低い答えに、膨れて、湯船に入ったドイツを見る。
白い、がっしりした体が、泡の中に見える。…鎖骨が出るか出ないか、くらい。腕を伸ばして、ぺたりと触れた。
「?どうした、イタリア。」
「…全部見えてるより、見えるか見えないか、くらいがえろいんだって。」
「は?」
「ねえ、ドイツ。」
腕を太い首に回して、耳元でシよう?と囁く。体を擦り寄せる。泡越しで見えはしないけれど、触れ合う、素肌。

「イタリア…最初からそれが狙いか?」
「ダメ?」
いつものベッドじゃないとこ、でするのもいいかなーって思ったんだ。もちろん、ドイツとだったらどこでだって幸せだし嬉しいんだけど!泡風呂だったら、明るくても見えないし、恥ずかしくないし。
「ねえドイツ、だめ?」
もう一度尋ねると、小さくため息。
それから、後頭部に回った手と、近づいてくる顔に、そっと目を閉じた。



「あ、も、やだ、ドイツ、も、」
「悪いなイタリア。」

何しろ手元が見えないから、な。そうしれっと言って、ドイツはそのごつい指で俺の体を撫でる。
…弱いとこばっかり避けて!ああもう、見えないとか嘘つき、俺の体のことなんか俺よりよく知ってるくせに!
にらみあげると、不意打ちに胸の突起に触れられた。

「あ、んっ。」
ぎゅ、と目を閉じると、指はまた逸れて。
「も、ドイツ!」
焦らさないでよ、と言うと、楽しげに笑った。笑った!もうこっちは必死なのに!
「もっと?」
「もっと、して、気持ちよく…っ、あっ!」
思いもよらないところへの刺激で、体が泡の中に沈みそうになって、慌ててドイツの背中にしがみついた。

「あ、だ、ダメ…っ!」
「もっと気持ちよく、じゃなかったのか。」
ワガママだな。イタリア。囁かれて片腕でぐい、と体を引き寄せられた。
もう一方の手は、秘部にゆっくり、と這わせていて。
胸だって前だって、あんまり触ってくれてないのに、直接そこに入ってこようとする指を締め付ける。

「あ、あ…っ!」
浅く抜き差し、されると腰が揺らめいてしまう!それを、小さくドイツが笑ったのが、わかった。
「少し、緩めろ…。」
「や、無理…っ!」
「もっと奥、に欲しいだろう?」
低い声で囁いてくるのは、本当にずるい。
何とか息を吐いて、緩めると、入ってくる指。かき回されて、慣らすように動かされるだけでもう、イっちゃいそうに気持ちがいい!

「あ、ん、んあ…っ!」
震える膝が、風呂の底ですべりそうになる。腰に回った腕に引き戻されて、指が一本、増えて。
「ど、いつ、ドイツ…っ!」
腕の力さえかくんと抜けてしまいそうで、そうなったら泡に溺れそうで(ドイツが支えてくれてるから大丈夫なんだけど)、必死でしがみつくと、前が、擦れて。あ、だめ、もう、ほんとダメ!

「あ、も、もう…っ!」
イきそう、と耳元で、自分のものとは思えない声で訴えたら、ああ。とうなずいて、ぐり、と弱いところを刺激された。
「あ……っ!」
全身が強張る。びくびくと震えて。弛緩した体を、しっかりとうけとめてくれる、腕。ちゃぷん、とお湯が跳ねる、音。


「…触ってもないのにな?」
楽しげな、酷い声に、恥ずかしくなってくる。だって、そんなの、ドイツが悪い、のに!
「だ、だって、ドイツが、」
「俺のせいか?」
なら、ここでやめようか。平然と、そんなことを言って、指を抜こうとするから、やだ、と腰を押し付ける。

「やだ、まだ、」
やめられるわけが、ない。この先を知ってるのに。
首を横に振ると、一瞬、口の端がつりあがるのが、視界の端に見えた、気がした。

「ならイタリア。…自分で、入れてみろ。」
「!」

思わず見上げると、ああもう人の悪そうな笑顔!極悪人に見えるよそれ!
今の俺にとっては確かに極悪人そのものな発言をしたドイツは、しれっと、この泡風呂じゃ、見えないからなあ。なんて言って!

「…、嘘つき。」
にらんだら、イタリア。と呼ばれた。…甘い声。思わずほだされそうになる、ほど。
いきなり手を伸ばすから何、と思ったら、手は俺の隣を通り過ぎて、シャワーの蛇口をひねって、手についた泡を、落として。
それから、頬から唇に触れる、手。…ドイツのこういうちっちゃな優しいとこ、ほんと弱いんだよなあ…!なんか、すっごく大切にされてる、気がして。

頬を包み込む手に、擦り寄ると、唇にバードキス。
目を閉じないでいたら、目の前に、青。
…まずい。ドイツの微笑に、頭の中で警報が鳴るけど、すでに遅くて。
「愛している。」
「…っ!!!」
ああもうずるい!そうやって言われると俺がもう抵抗できなくなるの知ってて!

「できるな?」
囁くような声に、うなずくことしか、できなかった。

ドイツのに手を添えて、震える膝をなんとか立たせて、腰を下ろす。
「…んっ!」
「…、」
何とか、入った。手をドイツの肩に回して、しがみついて、ゆっくり、腰を下げていく。
「ん、も…、おっき、い…っ」
「…、は、上手、だ。」

奥まで入れたら、頭を撫でられた。…子供扱い。でも、嬉しいと思って、しまう。
けど入れるまででもう精一杯で、動けない、と擦り寄ったら、わかった。と言いながら、腰を掴む、手。

「がんばったんだから、ご褒美をあげないと、な。」
「…!ど、いつ…、待っ…ああ!」
一瞬意味をつかめなくて、気付いて待ったかけても、遅い、と言われて。
がくがくと腰を揺らされる。自重で深く、奥まで満たされる、感覚に、甲高い声があふれた。

「あ、あ、ドイツ、ドイ、…っ!」
激しすぎるそれに、手がすべる。しがみつくこともできなくて、不安定で、余計に揺さぶられて。
「っ、イタリア、」
「ああ、あんっ!あ…!」
ドイツの声、も余裕ない気が、して、その声にさえ感じてしまって、ぞくりと中を締め上げる。
いいところにあてられると、もう視界がちかちかしだして。
「っ、!」
「あ、あーっ!」
叫んで、達すると、どくん、と一番奥でドイツも一緒だったのが、わかった。



「…ドイツの肌すべすべ…。」
ベッドで腕枕してもらうと、いつもと寝心地が違う気が、した。
「………。泡風呂のせいじゃないか?」
「そうかも。」
そういえば、美肌成分がどうの、って書いてあった気もする。
俺もそうなのかなあと、ドイツの手を頬にあてて聞いてみると、むに、と引っ張られた。

「いひゃい。」
何するの、と見ると、ため息ひとつ。
「…確かめてやっても、いいんだが?」
朝まで、かけて全身をじっくり。と言われて、びく、と体を震わせると、頬から手を離された。
「その気がないならほら、寝ろ。」
くしゃ、と頭を撫でられる。うん。うなずいて、ふあ、とあくびをひとつ。疲れてる、みたい。そりゃあお風呂であんなこと、(しかもあの後もうちょっと、した)したら当たり前か。とろん、とまぶたが下りて、くる。

「お休み、イタリア。」
甘い声にうなずいて、ゆっくり、目を閉じた。
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もやし様からのリクエストで「独伊で仲良く二人で泡風呂」でした〜

なんか調子に乗ってやりすぎた気もしてますが…い、いかがでしょうか…?

こんなですがすこしでも気に入っていただけるとうれしいです
ありがとうございました!