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困っていると、隣でガヴィがシーツの下から紙とペンをとりだした。
「今ここで、この道がずっと続いてて、」
ぱぱっと描いていくガヴィに、しゃがみこんだ二人がふんふん、と言って聞いているのを眺める。
ガヴィは絵が上手だ。見たものを綺麗に描ける。
私は、色ぬりは好きなんだけど、実際あるものとかを書くのは苦手。
でも一緒にのぞきこんで、ここに大きな木があるとか、ここは赤い屋根が目印とか、言ったらガヴィが書き込んでいった。

くわしくなったメモを渡して、またね、と二人と別れた。

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