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「…今年の目標!もっとドイツとべたべたする!」
いきなり叫びだしたイタリアに、日本、ロマーノ、カナダ、ハンガリーの4人はしばし沈黙。
「……いきなりなんだ、そして今でも十分べたべただ、さらに今年ってなんだあともう数日で終わるぞ来年だろ!」
全部にロマーノがつっこんだら、ヴェ〜、とあってるもん、と返答。
「だって、今年の一月一日に決めた目標なんだもん〜。」
あんまり達成できなかった、としゅんと言われていやいやいや、十分でしたよ、と日本が小さく呟いて。
「だからねー、今年最後にね、いっぱいべたべたしたいんだ〜。」
日本の話スルーで幸せそうに笑うから、カナダが今年最後、か。と小さく呟いて。

他の全員も、思うところが、あったようだ。

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ベッドで座って、キスしてーと目を閉じたら、すぐに口づけが降ってきた。
唇を重ねて、舌を絡ませて夢中になっていたら、いつもみたいに押し倒されて慌てて唇を離して、待って、と声をかけた。
「どうした…?」
頬を撫でられ、あのね、と見上げる。
「今日は上がいい。」
「…わかった。」
返事と同時に、腰を引き寄せられ、 びっくりしている間に体の位置が入れ替わっていて。
「これで満足か?」
うん、とうなずいて、ドイツドイツ、と呼ぶ。
「何だ?」
「目つむって、十数えて」
どうしたんだ?いいから!と言い返せば、真面目に目を閉じて数え出すドイツ。本当に目をつむっていることを確認して、すすーと下につつ、と手を這わす。脱いで〜って言っといてよかった。今から脱がしてたら、絶対止められる。
6、7、という声を聞きながら、ドイツの自身に、手を伸ばす。
軽く掴んだら、イタリア!?と焦った声がした。
「だめだよドイツ、十まで数えてって言ったのに…」
やめろ、そんなことしなくていいからって言われた。でもやめる気なんてなくて。顔を近づけ、ちゅ、と口付け、手を動かす。
「っ、いた、りあ…っ」
低い、押し殺した声がした。思わずぞくっとしてしまうほど艶めいた声。よかった、感じてるんだ。初めてだから不安だったから、ちょっとほっとする。吸い上げて、手を上下に動かす。
「……っ」
低い、噛み殺した声。もっと聞きたいのに。思って、愛撫を強める。苦いものがにじみはじめて、あ、気持ちいいんだ、と思ったら、なんでだろ、してるのは俺のはずなのに、なんだか、気持ちよくなってきて。あ、ダメ、体の力抜けてきた。
「く…いた、りあ、」
ぐい、と額を押された。力の抜けた体では、抵抗もできなくて簡単に引きはがされる。
は、と息を吐いたら、ぐ、と引き寄せられた。
「ドイツ?」
ドイツの体の上に張り付くみたいにしたら、腰に回った手が、太腿の内側を撫でた。「あ…っ」
「…どうしてこんなに濡れてるんだ?」
低く尋ねられて、わ、わかんない、と返す。
その間にも、手は、つつ、と太腿を撫でて。
「あ、んっ」
「興奮、したのか。俺のを舐めながら?」
「ふぁっ」
耳を噛まれた。びく、と勝手に体が跳ねる。
手が、際どいところまで登って、また降りていく。何度も、焦らすように。
「やっ、ドイツ…!」
「想像したのか?これがどうやって入ってくるのか。どうやってかき回すのか。」
さっきまで舐めていたそれを、すりつけられて、いやいやと首を横に振る。下から突き上げるように動かされたら、どうしても、思い出してしまう。吹っ飛びそうな快楽。
「〜っ!」
「イタリア。」
耳に直接吹きかけられて、泣きそうになりながら彼を見た。彼は、強気な笑みで見ていて。
「…そ」
「そ?」
「想像より、本物がいい…」
我慢できなくて、そう言ったらあっという間に押し倒された。

「あっあ!」
「もっと、か?」
小さく笑った気配。指を増やされて、広がる感覚にドイツの体にすがりつく。
「き、もちい…っあん、ドイツっ!」
何にも考えられなくなりそうな快楽に頭が真っ白になる。
でも、足りない。何回もイってるけど、それでも。
「う、」
ドイツがあんなこと言うから。もう思い出しちゃってるから。この気持ちよさの上があることを、知っているから。
名前を呼んで、きゅ、としがみつく。
「どうした?」
ああもうわかってるくせに!楽しそうな酷い笑顔が悔しい。
「…も、ドイツの、入れて…っ」
そう言ったら、指を引き抜かれ、足を抱え上げられた。あたる熱源に、思わず息を飲んで。
ず、と広げられていく感覚。肌が粟立つほど感じてしまって、声も上げられずにひたすら耐える。
いつもより深く入り込んでくる。
「お、っきい…」
小さくそう言ったら、おまえのせいだ、とかすれた声で言われた。余計にぞくぞくしてしまう。
体を揺さぶられて、ひぁん、と声を上げる。むきむきの体にしがみついて、抱きしめてぐちゃぐちゃとたつ音にいやいやと首を振る。
「き、もちよすぎ…っ」
「そうかっ」
ならいい。そっと頬を撫でられた。
優しいキスにつむっていた目を開ける。
途端、腰の動きが激しくなった。
「ふああっ」
きゅう、としがみついたら、手がつつ、と伸びて、胸に触れられた。
「や…っ!」
「嘘だ。」
強く刺激されて、同時に奥を突き上げられた。甲高い声が出る。もう、何がなんだかわからない。
「ど、いつ、あ、やあっ!ドイツ…!」
名前を呼んで、快楽に流されても失わないように、必死ですがりついて。
「あ、あっ、や、あああ…っ!」
意識が、遠のいた。

…イタリア、と呼ぶ、声が、した。
目を開けると、蒼。
「イタリア。」
「…ドイツ、」
かすれた声。ああ、声の上げすぎだ。明日はあんまり声出さないようにしないと、喉つぶしてしまうかも。思いながら、もう朝?と尋ねる。にしては、部屋が暗い。
「いや。…聞こえるか?」
「ヴェ?」
耳を澄ます。遠くで、どーん、と、音。爆発音、みたいだ。
「何…?」
一瞬、戦争のときの記憶とか蘇って、怖いものか、と体が竦んだ。そしたら、大丈夫だ、と頭を撫でてくれる。
「花火だ。…年が明けたんだ。」
あ、そうか。…そっか。そうだった。
そう思って聞いたら、どーん、という音と、歓声が遠く、聞こえた。新年を祝う、人の声。
小さく微笑んで、あけましておめでと、とドイツに言う。
「ああ。…今年もよろしくな。」
「うん。」
頬に手を添えられて、目を閉じる。
すぐに降ってくる、深い口付け。
「ん、…んん…。」
夢中になっていたら、するり、と手が胸に伸びた。やわやわともまれて、あれ、と目を開ける。
ぞくり、とするほどの炎を宿したドイツの瞳!
「ふあ、え、あの、ドイツ…?」
「まだ12時なんだ。いいだろう?」
腰をつかまれる。くちゅり、と音をたてて入り口にあてがわれるそれ。
朦朧とした意識の中で感じたことがあっているなら、もう何回もイってるはず。ドイツも。なのにそれは、すでに固くて。
「え、え?よ、酔ってないよね?」
お酒は子供達いたから飲んでいないはず、と確認したら、ふ、と笑われた。
「…そうだな、あえて言うなら、」
おまえに酔ってる。
目をまん丸にしたら、もう一度深く唇を重ねられた。

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ヴェネチアーノみたいに、好き好きーとか、言うのは、俺には無理だから。ついでに言えば、言ったとしてもどないしたん、風邪でも引いた!?とかって馬鹿なこと言い出すのが目に見えたし。
…だから。

「そろそろやな。」
ぼーん、と鐘の音が聞こえだしてブドウを口に運ぶ。マドリードの年越しが、すっかり身に染みてしまっている。

ひとつ、ふたつ。黙々と口に運びながら、ちら、と目の前の男を伺う。
何が楽しいやら笑っている。まぁこいつはいつでも笑顔だが。
子供達もいない。イザベルは十二時まで起きてるのは無理だったし、ルキーノははしゃぎすぎだ。起きてる!とか言った次の瞬間にはイザベルの隣でいびきを立てていた。朝から走り回っていたから、そのつけが回ってきたんだろう。二人とも、起きてくる気配もない。
ここのつ。とお。
食べて、そろそろ、と体を浮かす。
じゅういち。

12個目を口に放り込んで、体を乗り出して、きょとんとしているスペインと唇を重ねた。
舌を潜り込ませれば、ブドウの味がする。
「ん…」
最初驚いて固まってたみたいだけど、すぐに、スペインの手が後頭部に回った。
次第に激しくなるキスに、息が苦しくなって。
離れたときにはもう酸欠で、空気をむさぼっていたら、目の前ででれっとスペインが笑った。
「なんか今年はすごいええ一年になりそう」
ありがとな。なんて言われ、ふい、と顔を逸らす。
途端、ぐい、と腕を引かれて、抱き上げられた。
「お礼はベッドの中でええ?」
「…っ!好きにしろ、馬鹿…」
にこにこ笑うスペインに、小さく呟いた。


ひぁ、と声を上げるロマーノがかわいくてかわいくて、くちゅ、と舌を動かした。
腰のあたりを舐めて、手は、秘部と太腿。
撫で上げて、かき回すと腰が揺れた。…かわええ。
「あ、あっも、すぺ、スペイン…っ」
あ、あ、と上擦っていく声を聞きながら、指をゆっくり抜いて舌を差し入れ、動かしてずずず、と吸い上げる。
「あ、あああっ!」
びくびくん、と腰が震えた。弛緩していく体を撫でていると、す、スペイン、と呼ばれた。
「ん?」
「スペイン…っ」
両手を伸ばして必死に呼ばれて、どないしたん。と、顔をのぞき込む。
目があった途端、ふにゃり、と微笑んだ。
その美しさに、思わず息を飲む。
「スペイン…」
ぎゅう、と抱きつかれて、ろ、ロマーノ?と呼ぶと、あんま遠く行くな、ちくしょー、と言われた。
「は?」
この距離で?と思っていたら、
「…何にも考えられなくなったとき、目、見えてないと不安だ。」
…なんて小さく。呟かれて。

「〜〜っ!!」
がば、と抱きついて、かわええ!と叫んだ。
「うるせーよ馬鹿!」
「かぁわええもうほんまかわえええ!な、ちゅーしてええ?なあ!」
「好きにしろよもー!」
許可をいただいて、口付ける。
口の中を好き放題に味わって、とろんとした瞳を見る。
「…あんま見るな」
恥ずかしくなったのか視線を逸らす彼女に、でも見えてないと不安なんやろ?と声をかける。
「う、」
「気持ちよくて何にも考えられなくなったときに?」
「い、言うな…!」
顔を赤くしたロマーノのセリフに笑って、さっき抜いた指をもう一度差し入れる。
「あ、あ…っ」
目尻にたまった涙が、ぱたり、と落ちた。
ぞくんとしながら、その頬を舐め上げる。そのまま、弱いところをぐりぐりと押し上げると、ああああっと声があがった。
「す、すぺ、スペイン…!」
「おるよ。」
大丈夫、と瞳を見ると、安心したように目を閉じた。
「あ、あっあああっ!」
簡単に達してしまう快楽に弱い体。…ふるふると震える太ももを撫で上げると、びくん、と体が揺れた。


そろそろ我慢ができなくて、入れてもええ?と聞いたら、ちょっと待て、と言われた。イったところだから、つらいのはわかっている。けど、もう我慢なんかできそうになくて。ロマーノが閉じた足の間に、差し入れるように自身を擦り付ける。
「ひ、」
「なあ、ロマーノ?」
「や、待って、おねが、スペイン…っ!」
いやいやと首を横に振られて、余計にぞくぞくしてしまう。ダメだ。止まらなくなってきて、ずるずると動きを早くする。やだぁ、と言われて、すがりつかれて、涙目で見上げられ、止めた。
「そんな嫌?」
「や、だって…!」
「だって?」
首を傾げたら、あ、う、と真っ赤になった。
「ロマーノ?」
「…だって、」
だって?もう一度尋ねる。なのに真っ赤になって黙って。
腰を揺らしたら、くちゅんと音がした。さらに顔が赤くなって。
「…や…」
「なんで?」
名前を呼んで、ゆっくり腰を動かす。あ、あん、と声を上げた。瞳が、快楽に潤んで。
「…っ、だ、って、あ、も…っ!」
「ロマーノ、」
「か、わくんだよ…奥が…っ!」
だから。もう。その言葉の先は、聞けなかった。聞いている暇なんかなかった。
ぐい、と片足を肩に担いで、ずん、と奥に入れる。
「あぁっ!」
「ごめん、もう我慢なんか、できひんから。」
ぐちぐちと奥を突き上げるようにすれば、あ、あ。と声があがって。
きゅう、と締め付けられて、息を吐く。腰をつかんで、奥を狙ってたたきつけて、高い声を上げさせる。ダメだ。愛しい。壊したい。だけれど、大事にしたい。溢れる、同時には成立し得ない感情に、何も考えられなくなってただ本能に従って突き上げる。
「…っ、ロマーノ、」
「スペイン…っ」
すがりついてくる体を、今日はもう離せそうになかった。


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